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物流倉庫解体の費用相場とコストを抑えるポイント解説 | 物流不動産サービス|株式会社ナカノ商会

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2025.07.09

解体費用の相場と坪単価の目安

倉庫や工場といった物流不動産を解体する際の費用は、構造(木造・鉄骨造・RC造など)、建物面積、地域別の人件費相場、廃材処分費、有害物質の有無など様々な要因によって変動します。

解体工事にかかるコストの目安、工事手順、費用を節約する方法、注意点、補助金活用、さらにはナカノ商会の「ワンストップ解体・建築サービス」の魅力について解説します。

 

 

 

 

 

 

構造別 坪単価の目安

構造 坪単価目安
(円/坪)
主な要因
木造倉庫(平屋) 最低8000円~ 廃材処分費が比較的安価。アスベスト関係の追加調査が少ない場合。
鉄骨造倉庫 8,000~12,000円 鉄骨材リサイクル費用、重機稼働時間が増加。構造材の重量・階数により更に変動
鉄筋コンクリート(RC造) 12,000~22,000 基礎コンクリート破砕費用、廃棄物処分費が高額。重機作業時間長。


木造倉庫(100坪)で約80万~120万円、鉄骨造で約100万~150万円、RC造では150万~200万円が一般的な目安となります(※地域差・建物高さ・付帯工事により変動あり)

なお、これらの金額には「建物本体の撤去」「基礎・コンクリートの破砕・撤去」「廃材分別費」「搬出費」「整地費用」が含まれますが、別途「アスベスト除去費用」「特殊作業費用」「許可申請費用」が発生する場合があります。

解体費用の内訳例

✅重機費用:バックホーやクレーンなどの稼働時間単価
✅人件費:解体作業員の人件料(日当・交通費・宿泊費など)
✅廃材処分費:木材、鉄骨、コンクリートなど材質別の収集・運搬・処分費用
✅特殊作業費:アスベスト除去、土壌汚染対策、危険物処理などの追加作業費
✅申請・許可手続き費用:自治体への解体届出、労基署届出、道路使用許可など
✅整地・清掃費:地盤整備、残置物撤去、レベル調整を含む

解体費用の詳細をみる

解体工事の流れと注意点

解体工事は【事前調査】【許可申請】【解体作業】【廃材処分】【整地・清掃】という大きく5つのフェーズで進みます。
それぞれの工程で抑えるべきポイントを理解し、トラブルを防ぎましょう。

1. 事前調査・現地確認

  • 建物の構造(木造、鉄骨造、RC造など)、面積、材質の把握
    → 図面や写真、現地確認で正確に調査
  • アスベストやPCBなど有害物質の有無確認
    → 必要に応じて専門業者による調査を実施
  • 埋設物調査:地中に古い基礎や配管が埋まっていないか確認
    → 地中調査報告書を取得し、追加費用リスクを抑える
  • 近隣環境の確認:騒音・振動・粉塵対策、交通誘導計画など

2. 解体届出・許可申請

・自治体への解体届出(届出書類、図面添付が必要)
・アスベスト含有の可能性がある場合、「特定建築物解体届出書」の提出が必要
・道路占用許可、交通誘導員配置、消防署への連絡など、各種許可を準備

3. 解体本体作業

  • 重機投入と建物解体:バックホーやショベルカーで骨組み・屋根・壁を撤去
  • 基礎・土台の破砕・撤去:コンクリート基礎部分を破砕機で除去
  • 廃材の分別と搬出:木材、鉄骨、コンクリートなどを種類別に分別し、リサイクル業者や処分場へ搬入
  • 危険物撤去:アスベスト含有部材の切断・封じ込め作業を行い、安全に処理

4. 廃材処分・リサイクル

廃材は「木材」「金属」「コンクリート」「石膏ボード」「断熱材」などに分類され、リサイクル可能な資材は再利用業者へ引き渡します。処分費用は材質ごとに異なり、リサイクル率を高めることでコストを抑えられます。

5. 整地・清掃・報告書作成

  • 敷地内の残置物を撤去し、地盤を整地
    → 土壌改良が必要な場合は追加工事を検討
  • 近隣への完了報告と挨拶回り
    工事中の騒音・振動が近隣へ影響を及ぼさなかったか確認
  • 完了報告書・処分証明書の提出
    → 自治体やオーナー企業に提出し、法令遵守 を証明

解体工事の流れを詳しく見る

ナカノ商会の工事事例の一部をご紹介

退去に伴う現状復帰工事

実施内容
倉庫撤去に伴う現状復帰工事

・事務所解体
・倉庫内補修
・垂直搬送機改修
・消防、内装設備工事

ボード修繕工事・ケイカル修繕工事なども対応しております。
お気軽にお問い合わせください。


【ボード修繕工事】

 

 

 

 

 

 


【ケイカル修繕工事】

 

 

 

 

 

 

 

原状復帰工事の詳細を見る

大規模修繕工事

実施内容
大規模修繕工事
・大、小便器の交換工事
・屋根の塗装工事

外壁工事では足場の設置を行う必要があったため、隣接する入居者様へ工事概要の説明を行いました。
また、一式施工ではなく工種ごとに適切な業者を選定したため、費用の削減を実現しました。

【大便器更新工事】

大規模修繕工事の詳細を見る

ラック解体工事

実施内容
原状回復工事

倉庫撤去に伴い、原状復帰工事の一環としてラック解体を行いました。
併せて、倉庫内ブラインドの撤去、事務所内パーテーションの撤去も実施しました。

賃貸物件における工事でも関係者と連携し、スムーズに作業を完了しました。
なお、撤去物はリサイクルに回すことで費用の一部を発注者様へ還元いたしました。

【ラック解体工事】

ラック解体工事の詳細を見る

解体費用を抑えるポイントと方法

解体費用を抑えるポイントとしては、スケジュール管理、補助金活用、廃材リサイクルなどが挙げられます。以下では具体的に節約できるポイントを解説します。

解体工事のスケジュールを計画的に立てる

    • 見積り取得から契約、作業開始までの期間を短縮し、資材や重機のチャーター費用を抑制
  • 梅雨や台風シーズンを避けることで、雨天時の稼働停止リスクを低減
  • 複数拠点の解体依頼を一括で発注し、スケールメリットを活かす

補助金・助成金制度を活用する

各自治体や国が提供する「建築物老朽化対策補助金」「再開発助成金」「固定資産税軽減制度」などを活用することで、解体費用を大幅に抑えられる可能性があります。自治体ごとに対象要件や補助額が異なるため、以下を参考に申請を検討してください。

  • 自治体の建物解体助成金制度:耐震診断や土壌汚染検査を行う場合の補助
  • 土壌汚染対策特別措置法に基づく補助金:有害物質検査・対策にかかる費用を補助
  • 固定資産税軽減:解体後の更地に対して軽減措置が適用される場合あり

廃材のリサイクル・再利用を進める

廃材を種類別に分別することで、リサイクル業者が買い取ってくれるケースがあります。特に鉄骨材木材はリサイクル価値が高く、再利用・売却することで処分費用を抑えられます。また、コンクリート破砕材は建設用クラッシャーランとして活用できる場合があります。

ナカノ商会のワンストップ解体・建築サービス

ナカノ商会は、物流不動産の強みとして【解体→建築・賃貸→アフターフォロー】を一貫対応できる体制を備えています。他社に差をつけられる理由をご紹介します。

1. 物流業界特有のノウハウ

  • 輸送事業部を持つため、トラック搬入経路や荷役効率を考慮した倉庫設計を提案
  • 大型荷役やフォークリフト導線を最適化したレイアウト設計
  • 倉庫稼働状況に合わせたスケジュール調整で、業務への影響を最小限に抑制

2. 全国対応の柔軟性

全国に拠点を展開しているため、地方や地域を問わず、各エリアの物流事情にに精通しています。
自治体ごとに異なる補助金制度や申請フローを熟知しており、最適なコストシミュレーションを実施します。

3. コストシミュレーションの透明性

解体費用だけでなく、解体後の更地管理費、固定資産税への影響、新倉庫建築にかかる費用までを含む「総合コストシミュレーション」を提示します。
坪単価や内訳を明示し、費用の内訳を丁寧に解説することで、お客様に「納得感」を提供します。

4. 解体後のアフターフォローとメンテナンス

  • 新倉庫建設後の修理・補修サービスを提供し、長期的な稼働をサポート
  • 定期点検・メンテナンスプランの提案で、物流施設の安全性を維持
  • 廃材の再活用提案やリサイクル促進で、環境負荷を低減し、コスト削減を実現

ワンストップサービスの詳細をみる

解体費用を決定する要因と
シミュレーションのポイント

要因①:建物の構造・材質

  • 木造:木材廃材処分費が比較的低いが、床下や屋根裏に隠れた廃材があるケースも
    → 現地調査で材質を正確に把握し、見積りに反映
  • 鉄骨造:鉄骨材の重量によって搬出費用が変動。鉄資材のリサイクル価値を見込むことで単価を下げる
    → 構造材をリサイクル業者へ売却することで処分費用を抑制
  • RC造:コンクリート基礎の破砕・搬出費用が高くなる。鉄筋網の分別にも手間がかかる
    → コンクリート破砕後の再利用用途(クラッシャーラン)を検討し、処分費用を圧縮

要因②:建物面積と高さ

解体対象の「床面積(坪数)」と「天井高」は重機の投入規模や作業時間に直結します。
特に天井が高い物流倉庫では、クレーン作業や高所解体作業が必要となり、費用が増加する傾向があります。

要因③:周辺環境と立地

  • 都市部(東京23区・大阪市内など):人件費や交通誘導員配置費用が高くなる
    → 都市部特有の厳しい騒音規制や道路使用制限にも配慮し、追加費用を抑える
  • 地方エリア:人件費相場が安いため総コストを抑えやすいが、専門業者が少ないケースも
    → ナカノ商会の全国ネットワークを活かし、地方でも高い専門性を提供

要因④:アスベスト・有害物質対応

古い倉庫や工場ではアスベストが使用されている可能性があります。アスベスト除去には「特定建築物解体届出書」の提出や専門業者による安全作業が必須です。
アスベスト調査費用や除去費用は高額になりやすいため、事前に調査報告書を作成し、早期に対応可否を判断することがコストを抑える鍵となります。

解体工事のリスクと注意点

解体工事には以下のようなリスクが存在します。事前に把握し、対策を講じることでトラブル回避につながります。

リスク①:近隣トラブル(騒音・振動・粉塵)

  • 騒音対策:防音シートや防音パネルを設置し、法定騒音基準を遵守
    → 解体前に近隣挨拶と工事スケジュール共有を徹底
  • 振動対策:トレンチャーや低振動重機の導入を検討
    → コンクリート基礎破砕時に振動が大きくなるため、振動測定を実施
  • 粉塵対策:飛散防止ネットや散水を行い、周辺への粉塵飛散を抑制
    → ウイルス対策のためにも衛生管理を強化

リスク②:工事期間の延長による追加費用

予期せぬ埋設物や地下配管の存在、悪天候による作業中断などが原因で工事期間が延長すると、重機チャーター費用や人件費が増加します。
事前調査で埋設物や地盤状況を把握し、工程管理を徹底することで延長リスクを最小限に抑えましょう。

リスク③:アスベスト除去漏れや法令違反

アスベスト除去を適切に行わないと、法令違反や事故・健康被害の原因になります。
許認可を取得している専門業者に依頼し、安全な除去作業を確保しましょう。

物流倉庫解体の費用を把握し、
プロに任せて安心を選ぶ理由

物流倉庫解体を成功させるには、「解体費用」「坪単価」「コストを抑えるポイント」の3点をしっかり把握することが重要です。特に大規模物流施設では、安全対策や法令遵守、近隣対応が必須であり、自力での解体には大きなリスクが伴います。

ナカノ商会は、解体から新築倉庫建設、賃貸紹介、アフターフォローまで一貫したワンストップサービスを提供し、全国対応でコストシミュレーション・補助金申請代行・輸送ルート設計などの物流業界特有のノウハウを活かして、お客様の負担を最大限軽減します。ぜひ、お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 



倉庫解体の費用について、こちらのコラムでも解説しております。
ぜひご活用ください!
倉庫解体の費用を【賢く】節約する方法とは

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