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物流倉庫移転の全体像を解説|スケジュール・ポイントと注意事項 | 物流不動産サービス|株式会社ナカノ商会

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2025.07.09

物流倉庫移転プロジェクトの全体像と
事前検討ポイント

物流不動産のオーナー企業や物流倉庫の移転を検討している皆様にとって、倉庫移転は大規模なプロジェクトであり、物流の流れを止めずに進めるためには綿密な計画と事前準備が不可欠です。

全国に拠点を持つ企業では、各地域ごとのスケジュールやコストを把握し、円滑に移転を進める必要があります。この記事では、ナカノ商会の物流不動産事業部が提供する移転サービスの強みを踏まえつつ、全体像からポイント、手順、リスク管理までを解説します。

 

ステップ1|現状把握と移転要件の整理

まずは現在の倉庫運営状況を詳細に把握し、移転先候補を比較検討するための条件を整理します。以下のポイントを押さえ、事前に準備しましょう。

Point1. 【在庫量や荷役作業のフロー確認】:ピッキングの導線や保管スペースの必要量など

Point2. 【立地・アクセス条件】:トラックの進入路・幹線道路への導線など

Point3. 【面積や設備の想定】:高床/低床・冷蔵/冷凍スペースの有無

Point4. 【システム連携】:在庫管理システムやWMSとの親和性

Point5. 【稼働スケジュールの柔軟性】:稼働停止リスクと代替手段(フェーズ分割など)


これらの要素を踏まえ、移転によって発生するコストやスケジュール、リスクを洗い出すことが重要です。ナカノ商会では、土地開発から建築・修繕、内装レイアウトや物流オペレーション設計までを一括対応し、移転計画を円滑に進めるノウハウを提供します。

ステップ2|新拠点選定と契約条件の検討

移転候補として挙がった物件を比較し、立地だけでなく土地開発や建築プラン、賃貸条件を総合的に判断します。この段階で抑えておきたいポイントは以下の通りです。

Point1. 【拠点エリア選定】:サプライチェーン上でメリットが最大化する立地

Point2. 【賃貸契約内容】:賃料・敷金・礼金・更新条件を確認

Point3.  土地開発・設計プランから工事期間とコスト見積りを算出

Point4. 【法令・許認可】物件の用途変更に伴う許認可取得の手順を確認


ナカノ商会は全国に拠点を持つ強みを活かし、地方エリアの物件情報も豊富に取り扱っています。大手企業や全国展開するお客様に合わせて、どのエリアでも柔軟に対応可能です。

また、ナカノ商会は輸送事業部もございますので、輸送ノウハウも保有しています。そのような”業界独自の慣習”を理解している当社が行うからこそ、契約内容に潜むトラブルを未然に防ぎ、コスト削減と効率的なオペレーションを両立します。

移転スケジュール策定とプロセス解説

倉庫移転のスケジュールを立てる際には、事前準備から引き渡し、稼働開始までの各フェーズで何を行うかを明確にし、遅延リスクを最小限に抑えることが重要です。以下に代表的な移転スケジュール例を表形式でご紹介します。

フェーズ 期間(目安) 主な作業項目
1. 現状調査・要件定義 1~2週間 ・在庫量・レイアウト調査
・トラック動線の確認
・必要設備のリストアップ
2. 物件選定・契約交渉 2~4週間 ・候補物件訪問
・賃貸条件調整
・契約書チェック・締結
3. 設計・工事準備 1~2ヶ月 ・工事仕様書作成
・施工業者の選定・発注
4. 現有拠点クローズ・仮移管 1~2週間 ・在庫の一部移動
・システム切り替え準備
5. 本移転・搬入作業 1週間以内 ・荷物搬出・搬入
・ラック・設備の設置
6. 稼働開始・フォローアップ 1~2週間

・在庫受入れ・出荷開始
・運用支援

スケジュール策定時の押さえどころ

  • 物流システムの切り替えタイミングを明確化し、業務停止を最小化
  • 内装・設備工事の品質管理と安全対策を徹底
  • 現地責任者や物流管理者との情報共有を継続し、変更点をリアルタイムで反映
  • 緊急対応用のフローを事前に策定し、トラブル発生時にも迅速に対処できる体制を構築

移転スケジュールを徹底的に管理することで、問題の早期発見・対応が可能となり、円滑にプロジェクトを進められます。
ナカノ商会では、専門のプランナーがご要望に合わせて余裕を持ったスケジュールを設定し、細部までチェックリスト化して進捗管理を行うため、急な諸事情による変更があっても柔軟に対応することが可能です。

移転プロセスで押さえるべき
注意事項とリスク管理

倉庫移転には多数のリスクや注意点が伴います。計画段階から運用開始後までの各フェーズで起こり得る事象を想定し、対策を講じることが大切です。

契約前の注意事項

  • 建物の耐荷重確認:倉庫ラックや重量物を設置する場合、床の強度が十分か検証
  • 賃貸借契約の期間設定:長期借りる場合と短期借りる場合のコスト最適化を検討
  • 契約解除時の原状回復義務:退去時に求められる工事の範囲や費用を明確化し、予算化
  • 倉庫の用途制限:倉庫業法、消防法などの法令に適合した用途であるか確認
  • 公共インフラ整備状況:上下水道や電気・ガスなど必要インフラが十分かチェック

移転中のトラブル対応

  • 天候不順による工事遅延や搬入スケジュールへの影響
  • 搬入作業中の事故防止策、安全教育と保険加入状況の再確認

稼働開始後のフォローアップ

  • 運用マニュアルの見直し:現場の声を反映し、改善点をアップデート
  • 定期的な保守・修繕計画:建物やラック設備の保全でトラブル発生を未然に防止
  • 物流業務フローの改善提案:効率化やコスト削減を図るための継続的なサポート

ナカノ商会の物流不動産事業部では、移転後も継続的にフォローアップし、必要に応じて修繕や改修、レイアウト変更などをサポートします。また、輸送事業部との連携により、移転後の配送網の最適化やラストワンマイルの効率化までご提案可能です。

ナカノ商会の総合サービスで
円滑に進める移転計画

ナカノ商会の不動産事業部は、土地開発から賃貸・工事、修繕やレイアウト設計まで、物流不動産に関わる全ての工程をカバーしています。以下のサービスをワンストップで提供することで、お客様のプロセスを大幅に効率化し、円滑かつ安全に多拠点展開の移転を実現します。

土地開発・物件選定サポート

  • 全国ネットワークによる豊富な物件情報提供
  • 物流業界&輸送事業部のノウハウを活かした最適立地のご提案
  • 敷地環境や周辺インフラの調査・分析
  • スケジュールに応じた柔軟な土地取得サポート

設計・工事・修繕の一括対応

  • 物流倉庫向けの特殊仕様設計(ラック耐荷重、天井高、床耐圧など)
  • 施工管理から品質チェック、安全対策までワンストップ
  • 既存倉庫の改修や修繕、内装変更にも対応
  • 移転後の定期メンテナンスプランもご提供

物流オペレーション設計・システム連携支援

  • トラブル発生時の迅速な対応フロー構築
  • 移転後も続く業務改善やコスト削減提案の継続支援

輸送事業部とのシナジー効果

ナカノ商会には輸送事業部があるため、物流業界独自の慣習や配送ネットワークを理解した上で、移転先の選定やルート計画を最適化します。移転前後の配送網再編や、ラストワンマイルの効率化までトータルにサポート可能です。

移転成功事例とお客様の声

以下に、ナカノ商会が手がけた物流倉庫移転の事例を一部ご紹介します。各企業様ごとの課題を洗い出し、コスト削減や業務効率化を実現したポイントをまとめました

事例1|イベント会社の拠点移転

【株式会社エス・シー・アライアンス様】
ライブやイベントなどで使用する機材を保管する倉庫を移転を行いました。
倉庫の使い方としては、単純な保管だけでなく照明設備のチェックなどもおこなうため、
一般的な倉庫より天井高が高い倉庫が必要になりました。

その他の条件として、倉庫が浦安にあること、事務所と倉庫が一体化していること、日当たりの良いスペースがあることなど多岐にわたります。

厳しいオーダーではありましたが、理想の物件を見つけてもらいました。当初使用していた倉庫の退去日が決まっていたため、非常にタイトなスケジュールではありましたが、既存の業務は止めずにスムーズに移転を行えるよう、スケジュール面を工夫してもらいました。

今現在も300坪ほど物件を借りており、今後も継続的にお付き合いできればと考えています。

《この事例のポイント!》
・既に退去スケジュールが決まっていた
・浦安にある事務所一体型の倉庫が必要だった
・業務上、天井高が一般的な倉庫よりも高い必要があった

事例2|食品販売フランチャイズ向け倉庫工事

【株式会社パスポート様】
倉庫用途の変更・駐車場の増築・アスファルト舗装を行いました。
その他にも様々な工事と申請などにも対応してもらいました。

ナカノ商会さんの担当者には細かい要望や質問をいくつもさせてもらいましたが、
”ナカノ商会では何が出来るか”という提案を必ず出してくれるので、非常に助かりました。

地域密着型のサブリース会社ですと、どうしてもオーナー様よりの立場になってしまうこともありますが、
しっかりとテナント型の意見も汲み取ってくれるところがさすがナカノ商会さんだと思います。

フランチャイズの展開はやはりどれだけ良い立地に店を構えられるかです。
今後も条件にある物件を1件でも多く紹介してくれることを期待しております

《この事例のポイント!》
・移転に合わせて工事を実施
・ナカノ商会がオーナー・テナントの仲立ちを行い、
 双方の意見を汲んだ移転を実現

移転成功のためのチェックリスト

最後に、倉庫移転を進める上でのチェックリストをまとめました。一つひとつ確認しながらプロジェクトを進めることで、トラブル発生を未然に防ぎ、円滑に移転を実現できます。

現状調査:在庫量、動線、システム要件を詳細に把握
拠点選定:立地、アクセス条件、許認可取得の可否を確認
賃貸契約:賃料、敷金・礼金、原状回復条件を精査
設計・工事:物流動線に最適化したレイアウトと品質管理
スケジュール策定:余裕日数を確保し、進捗を定期的に確認
稼働後フォロー:データ検証、マニュアル見直し、運用改善提案
修繕・保守:定期的なメンテナンス計画と予算確保
輸送連携:配送網最適化と物流コスト削減の継続支援

 

会社概要

物流不動産に関するお悩みをトータルサポートナカノ商会 不動産事業部
〒272-013
千葉県市川市行徳駅前2丁目25-25 NT商会ビル3階
TEL 047-711-4317

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